一般的に新築・リフォームの計画では、内部の部屋の間取りや設備機器などのインテリアが優先され、エクステリアは後回しになりがちですが、エクステリアは家の外観に大きな影響を与えるだけでなく、家を外から見た時の見え方や機能性、防犯の観点からも重要です。
エクステリアの計画で抑えておきたいポイントは、何で敷地を囲うか、門扉をどうするか、駐車場をどこに作るか、庭をどのようにするかの4要素です。
それらの要素には定石のようなものがあり、エクステリア工事を行う場合には、そのポイントを抑えておかないと混沌とした出来栄えになってしまう場合もあります。
そこで、エクステリアを選ぶポイントを参考に計画を立ててみては如何でしょう。
門まわりは住まいの顔。
建物や近隣との調和を図りながら、必要なセキュリティーとプライバシーを確保し、さらに“わが家らしさ”を表現するためには、素材やデザインの選定はもちろん、植物などを効果的に使ったトータルな演出が欠かせません。
門扉を取付けることで、住まいはぐっと引締まります。
家づくりの総仕上げとして、
ぜひあなたの家にぴったりの門扉を選んでください。
開放的で、いつでも人を迎え入れるオープンスタイル。プライバシーを重視し、家族をしっかり守るクローズドスタイル。そして、その中間のセミクローズドスタイル。それぞれの良さがあります。
ライフスタイルや好みに合せて、まず基本的な考え方を決めましょう。
3つのタイプのうちどれにするか、いくつかのチェックポイントがあります。
Point1解放感
街や近所に対して開くか、閉じるか。
Point2プライバシー
家族の生活や人の出入りをどこまで見せるか。
Point3安全性・防犯性
道路へ出る時の安全性、侵入されない対策をどうするか。
Point4機能性
訪問者への便宜・車の出し入れのしやすさをどう考えるか。
こうした視点でしっかりチェックして、わが家にふさわしい門扉を選びましょう。
門扉のデザインを単独で考えることはできません。
建物の外観スタイルとのバランスや統一感が大切です。
建物のデザインを踏襲し、それを引立てるような門扉を選びます。さらに門扉の形、素材、色などの要素を、建物の外観とマッチするよう上手にコーディネイトしましょう。
1.ベーシックスタイル
従来の和風住宅に洋風テイストを融合した外観や、シンプルな中にも表情のある外観などといった、スタンダードなスタイル。
切妻や寄棟の屋根と深めの軒、引違いの窓といった外観デザインに似合う門扉です。
2.モダンスタイル
フラットなデザインと無彩色やメタル素材等で構成された、現代的で都会的なスタイル。 すっきりした直線的なデザインで、無駄を省いたクールな印象のマテリアルが似合います。
3.洋風スタイル
チューダー調と呼ばれる、柱と梁を外部の壁面に見せたハーフティンバーの北欧風住宅から、オレンジ色の洋風瓦にコテ跡を見せる白い塗り壁、要所に使われたレンガとアーチ型のデザインが特長の南欧風住宅など、バリエーション豊かなスタイル。
優しい曲線やハンマートーン(槌跡)の美しい門扉が代表的です。
4.ジャパネスクスタイル
瓦や格子、塗り壁、軒、土間といった和風住宅の伝統的なエッセンスを、モダンなアレンジで取入れた住宅デザイン。オーソドックスなタイプから斬新さを感じさせるタイプまで、住宅デザインに合せて表情豊かな門扉をチョイスできます。
建物と敷地の接道状況(道路とどのように接しているか)は、1棟1棟異なっています。
その特長を生かしながら、魅力あるアプローチをつくりましょう。
公道から私の領域へ、アプローチが心地よい切替えの場となります。
A.アプローチの代表的なスタイル。
前面の道路と玄関の位置、そして門扉の配置の仕方で、いろいろな種類のアプローチを計画することができます。
1.正面入り(1)
道路と玄関が向き合っており、道路に平行して門扉を設けるスタイルです。門扉と玄関の位置を左右にずらせば、門から玄関が見通せないようになるので落ち着きます。
2.正面入り(2)
道路に対して玄関が直角の位置にある場合です。道路と平行に門扉を設け、そこから建物の側面にある玄関へとアプローチを作ります。
3.斜め入り
道路と玄関は向き合ってますが、道路に対して斜めに門扉を設けるスタイルです。歩きながら視線の変化が楽しめ、それを前提にした植栽計画がアプローチの魅力を高めます。
4.直角入り
道路と玄関は向き合ってますが、道路に対して直角に門扉を設けるスタイルです。門を入っていったん突き当たるので、植栽や物置などで変化を付けることができます。
ワンポイントアドバイス
敷地の高低差を生かして魅力的なアプローチを演出
敷地に高低差があると、玄関まで階段を上がることになる場合も あります。階段や手すりのデザインと合せて門扉を設ければ、美しく魅力的なアプローチにすることができます。
“公”と“私”の切替えに必要なのは“行為”
公道からわが家の領域に入る時、逆にわが家から公道に出る時、求められるのは気持ちの切替えです。それを知らず知らずに促してくれるのが、門扉を開けたり閉めたりするという行為。門扉のハンドルを回す、鍵を掛けるといった行為が、気持ちに区切りをつけてくれます。その意味でも、門扉はぜひ取付けたいものです。
B.公道の状況によって高さも変わります。
敷地が接している道路の通行量などによって、門扉の高さの検討が必要になります。
建物の高さとのバランスも考えましょう。
1.高めのタイプ
敷地と接している道路が、人や車の通行量が多い賑やかなものである場合、プライバシー確保のためには、人の頭の高さを超える 2m程度の高さのフェンスが必要になります。従って、門扉もその高さを確保することになります。
2.標準的な高さ
あまり高いフェンスや門扉は閉鎖的な印象を与えがちです。1m∼1.5mが標準的な高さです。植栽を効果的に使えば、オープンなイメージを残しながら視線を遮ることができます。
3.低めのタイプ
庭を見せるオープン外構にする場合は、フェンスの高さは1m程度、またはそれ以下として、デザインは視線の通る格子状のものなどがおすすめです。門扉もそれに合せた高さやデザインを選びます。
C.敷地に制約がある場合でもアプローチがつくれます。
アプローチは欲しいけれど、建物が道路のすぐそばまで建っているので十分なスペースがないという場合でも、門扉の位置やその開閉方法の選び方で楽しいアプローチをつくることができます。
●玄関の位置と、門扉の位置を大きくずらす
前面道路に向かって玄関が設けられている場合でも、門扉の位置を玄関ドアから大きく左右いずれかにずらすことで、道路と平行のアプローチが生まれます。その場合、植栽や格子など、光や風を遮らないようなものでアプローチを道路から隠します。
●引戸を活用する
門扉は一般的には内開き(内側に押し開く)タイプが多いのですが、外側に開くタイプや横にスライドして開閉する引戸式のものがあります。この引戸式であれば、開閉のために大きなスペースを用意する必要がないので、門扉と玄関の間が狭い場合でも門扉を 取付けることができます。
Ð. クルマのゲートが並ぶ時は、
そのデザインとの統一性にも配慮しましょう。
道路側に設けられる門扉は、カースペースにもゲートを設ける際、それと並ぶことになります。 玄関への人のアプローチと、カースペースへのクルマの進入ルートがほぼ同じである場合には、 門扉とゲートが一体になったデザインもございます。
●限られたスペースで、門扉とゲートを兼用
道路側の接地面が限られている場合におすすめの「広小路ゲート」。
人とクルマの出入り口を一体化し、省スペースに貢献。 また、高尺の引戸が安全性を感じさせます。
●開き戸と引戸をセット。
大きな開口部をシンプルにまとめます
通用門として使える、開き戸付きタイプの引戸です。日常の人の出入りには開き戸を使い、クルマの出入りには 引戸を開けることで、大きな間口を確保します。
●間口の広い3枚(4枚)折戸を使って
人の出入口とゲートを兼用
道路側に大きな開口部を設け、そこに左右に折りたたむようにして開閉することができる門扉をつけています。人の出入りは扉1枚を開閉するだけ。クルマの出入りの際には全部を開きます。
門扉を選ぶときに知っておきたい基礎知識
門扉の開閉スタイルやサイズのバリエーション、素材など、基礎的なことについてもぜひ知っておきましょう。
門扉の施錠方法や、インターホン、ポストやネームプレートなどの機能面を検討し、必要な要素を決めましょう。
A. 門扉の施錠方法
デザインやカラーも大切ですが、忘れてはならないのが家をガードするという門扉の基本的な役割です。錠についても考えてみましょう。
1.ピタットKeyシステム
門扉や玄関ドアに近づけるだけでカギの開け閉めが可能な、非接触式のカードキー/シールキーです。
※YKKAP(株)製の玄関ドア「スマートドア」を使用した場合です。
適応門扉:エクスティアラ門扉/シャローネ門扉
2.一般タイプ
3.共用門扉用電気錠システム
適応門扉:エクスティアラ門扉/ルシアス門扉/シンプレオ門扉/シャローネ門扉
人の出入りの多い場所に使用する共用門扉に、セキュリティを加味した電気錠付きシステムです。
市販のインターホンシステムと組合せた拡張プランに対応しています。
※集合住宅向け門扉には、電気配線が不要な自動施錠タイプ(自動本締錠)もご用意しています。
電気錠・補助錠対応一覧
B. 門まわりの機能
門まわりを便利に機能的に、そして個性的に演出しましょう。
1.機能子扉
適応門扉:シンプルモダン門扉シリーズ/エクスライン門扉シリーズ
親子開き門扉で、普段は開閉しない子扉にポストやインターホンなどの機能をまとめました。
限られたスペースを便利に生かす商品です。
2.オートクルーザー
適応門扉:ルシアス門扉シリーズ/エクゼウス門扉シリーズ/シンプルモダン門扉シリーズ/スタンダード門扉シリーズ/エクスライン門扉シリーズ/アルヴァーゴ門扉シリーズ
門柱施工において、(開き角度80°以下より)自動的に扉が閉まるオートクローザがご利用いただけます。
3.機能門柱
適応門扉:さまざまな門扉に対応します。詳しくはお問い合わせください。
ポストやネームプレートなどの機能をまとめた、便利な門柱です。門扉と一体化した門柱仕様のほか、単独で使用できる独立仕様もあります。
4.化粧柱
門柱にアクセントのデザインを加えるギボシ付き八角形の化粧柱です。
5.オーナメント
門扉を華やかに飾るエレメントです。
フラットになりがちな門扉にアクセントと個性を加えます。下記以外にもさまざまなデザインがあります。
フェンスの役割とは、敷地の境界を明確にし、土地の所有を明確にするためのもの。
不法侵入を防ぎ、視線を遮りプライバシーを確保するといった基本を押さえた上で、室内からの庭の背景としての役割や、近隣の景観をつくる要素でもある点を考慮しつつ、
植物などと組み合わせて計画することが大事です。
フェンスには、さまざまな機能があります。
近隣の状況に合せて、その目的を明確にしながら選びましょう。
フェンスは、敷地の外周部で大きな面積を占めるので
その印象も強くなります。
形やデザイン、色、素材、強度・耐候性など、
さまざまな面からチェックしながら、
住まいにぴったりのフェンスを選びましょう。
多くの種類のフェンスから、わが家にふさわしいものをどう選ぶか…。
まず基本となるのは、庭や建物を見せるか、それとも隠すか、という点です。
もちろん、その中間的な考え方もあります。
ワンポイントアドバイス
フェンスは、室内からの見え方も大切です。
面積の大きいフェンスは、通りや隣家からだけでなく、室内からもよく見えます。リビングやダイニングの外に眺めのいい庭が広がっていても、その先にフェンスが壁のように広がってしまっては、せっかくの眺めも楽しめません。建物側からどう見えるか、ということもフェンスを選ぶ時のポイントの一つです。
塀とフェンスを組合せる時は塀の仕上げとの相性も考えましょう。
セミクローズドタイプのフェンスは、塀と組合せることが多くなります。 塀の仕上げの種類にフェンスのデザインや素材を合せると、見た目にも美しいフェンスになります。
レンガ積み
タイル仕上げ
塗り壁仕上げ
コンクリート打ち放し
フェンス選びのポイントの一つは、建物や庭の雰囲気に似合うデザインにすることです。
洋風の建物に竹を組んだ和風のフェンスは似合いません。
形、素材、色などをじっくりと検討しましょう。
1.ベーシックスタイル
和洋折衷で親しみやすい、スタンダードな現代住宅スタイルに似合うフェンスです。
シンプルな中にも多彩な表情が楽しめます。
2.モダンスタイル
直線を生かした都会的なデザインの住宅に似合う、クールさを演出するフェンスです。
スマートで軽快な印象を与えます。
3.洋風スタイル
伝統的なヨーロッパスタイルの住宅に似合うフェンスです。鋳物を使った重厚感のあるクラシックなデザインや、植物を思わせる曲線を生かした南欧風のやさしい表情のタイプがあります。
4.ジャパネスクスタイル
和風の建物や日本庭園によく似合うフェンスです。木の格子をイメージした和モダンの雰囲気や、竹を編んだ伝統的なスタイルを再現したタイプまで、 バリエーションが豊富です。
素材については、耐久性やメンテナンス性などの観点からアルミなどの金属系素材が主流ですが、 ロートアイアンなどの鋳物素材はデザイン上、外からの視線を遮る機能は弱くなります。
設置する場所や建物のデザインに合せて、特性を生かした素材を選ぶことが大切です。
1.アルミ形材
溶かしたアルミ合金を押出し成型した素材です。サビに強く、お手入れも簡単です。
たて、横、格子柄など、直線を生かしたシャープで多彩なデザインが楽しめます。
2.アルミ鋳物
溶かしたアルミ合金を型に流し込んで成型した素材です。自由な曲線や凹凸で、高級感や重厚感、優雅さなど、さまざまなデザインが楽しめます。多雪地域では、雪に強いアルミ鋳物がお薦めです。
3.リウッド(再生木)
天然の木粉を樹脂に混ぜた、木の質感豊かな素材です。
環境にやさしく、高い耐久性を備えています。
4.スチール
細いスチール線材を使ったメッシュタイプのフェンスです。
敷地内に植栽しても、日当たりや通風を妨げず、開放感のある住まいを演出します。
5.樹脂
伝統的な和の風情を醸し出す竹垣風のフェンスに用いられます。
庭の一部に和の趣をしつらえることもできます。
施工方式にもさまざまな種類があります。
現場状況やお好みに合せてお選びください。
●施工方式は、支柱の連結方式や設置条件によっていくつかの種類があります。
任意の位置に支柱を立てることができる施工方式です。
支柱がフェンス本体の後ろになるため、道路側から支柱が見えにくくなります。
フェンスの本体と本体の間に支柱を取付け、連結していく方法です。 支柱もデザインの一部になり表裏がないので、隣地境界での使用に適しています。
あらかじめ支柱がフェンスのデザインに組込まれ、本体と一体になっています。
●フェンスと塀の関係にはいくつかの種類があります。
フェンスは『連続施工』する場合に加え、塀の中に一定の長さで組込む『ブロック施工』というスタイもあります。施工の方法によっても、お好みのデザインやスタイルにすることができます。
ワンポイントアドバイス
フェンス単体ではなく、植物(緑)との組み合わせも考えましょう。
植物の使い方については、大きく次の3つの手法があります。
上からの緑化
フェンスの内側(スリット デザインの場合)や切れ目に木を植える。
足元からの緑化
プランターを天端に設置したりワイヤーなどで吊る。
ツル性植物を使う
フェンス全体に蔦を這わせ、緑の壁をつくる。
製品の使い分けで、価格も考えましょう。
フェンスの価格は製品によってさまざまです。
道路に面したところは、デザイン・機能に優れた見栄えの良い高価なものを選び、隣家との境界線にはシンプルで安価なものを選ぶようにすると予算が抑えられます。
車庫まわりのエクステリア計画のポイントは、まず第一に、安全に車を出し入れできること。
そして、室内からの眺望にも配慮しながら、住まいの外観を美しく見せる車庫位置を見つけること。
余裕があれば、敷地内で自由に車を回せる動線も考えてみましょう。
最低限必要なのは、車のサイズ+乗り降りや荷物の出し入れが
できるスペースですが、楽に車の出し入れができるよう余裕を
見ておくことが必要です。
車を買い替えたり、台数が増える可能性についても予め想定して
おきましょう。
カーポートは風を受けやすく、また積雪の多い山形ではしっかりと雪の重さに耐える備えも必要です。近年、気象の変化が激しく、豪雨や大雪が降り続くことも多くなりました。
山形の気候や環境に合せ、あらかじめ強度の高いものを選びましょう。
強風に備えるカーポートには、下から吹き上げるような強風にどれくらい耐えられるかという『耐風圧強度』が表示されています。毎年のように台風や竜巻による被害が発生し、突風や強風が吹くことも増えてきています。
下記の耐風圧強度を参考に、安心できるカーポートを選びましょう。
風雪に備えるカーポートには、屋根に載せられる雪の量を目安にした『耐荷重性能』が表示されています。積雪の心配がある山形では、その表示を目安に安心できるカーポートを選びましょう。
冬の朝、車のフロントガラスが白く凍っていた、という経験を持っている方は多いのではないでしょうか。
これは霜が降りた状態。すぐ出かけたくても、しばらく暖機運転を強いられることになり、時間もガソリンももったいないですね。カーポートがあると、この霜が降りる現象を防ぐことができます。
カーポートの屋根がガラスの表面から逃げていく熱を抑えて、ガラスの表面温度の低下を防ぐからです。夏の日射遮蔽はもちろん、カーポートは冬も活躍しています。
寒い冬の朝は、『放射冷却』現象で地表から熱が奪われます。すると車のフロントガラスも表面温度が下がります。そのため、周囲の水蒸気がガラスの表面で冷やされ結露が発生します。また、気温が氷点下以下になると凝結が発生します。これがいわゆる『霜が降りた状態』です。
しかし、カーポートがあると屋根がガラスの表面から逃げる熱を抑えるので、表面温度の低下を防ぎ、結露や降霜を防ぐことができます。
どんな大きさ(タイプ)の車を何台置くか…それによって必要なカーポートの大きさが決まります。 長さ(奥行)は、ボンネットを開けての点検や後部トランクの開閉も考慮し、幅はドアの開閉や人の通路も計算に入れておく必要があります。また、ハイルーフタイプの車や屋根にキャリングケースを載せている場合は、標準より高いタイプの柱(ハイロング)にするなどの検討もしておきましょう。
駐車スペースの位置によってカーポートの形状やデザインが変わったり、制約を受けたりする可能性もあります。カーポート選びは、駐車スペースの位置を念頭に置いて進めることも必要です。
玄関へのアプローチや建物と離れたところに駐車スペースがあるので、カーポートの形状やデザインが制約を受けることはほとんどありません。比較的自由に選ぶことが出来ます。
道路から建物(玄関)まであまり距離が取れない場合は、車を道路と平行に置くとスペースを取りません。ただし、採光の確保や車のない時のデザイン上の配慮が必要になります。
玄関へのアプローチのすぐ横に駐車スペースを設ければ省スペースとなり、また玄関への出入りも近くてラクになります。玄関まで雨に濡れずに行けるようなカーポートの選び方もできます。
敷地の形や建物との位置関係、使いやすさ、さらに必要な強度なども考慮し、屋根の支持方式を決めます。
片側支持タイプ柱が片側のみの、ポピュラーなタイプです。幅方向に柱が移動できるタイプもあります。 |
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Y合掌タイプ片側支持タイプを背中合わせで設置。開放感のあるカースペースになります。 |
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片側上吊りタイプ屋根を支柱上部から吊ったタイプ。開放的な屋根下空間をつくります。 |
両側支持タイプシンメトリーなデザインにより、高い安定感があります。2台用、3台用などの間口の広いカーポートが作れます。幅方向に柱が移動できるタイプもあります。 |
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M合掌タイプ片側支持タイプのバリエーションで、向い合せに設置します。 |
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特殊支持タイプトラス染の採用で柱を後方に移動することにより、駐車がスムーズに行えます。 |
屋根ふき材は、どのくらいの明るさが必要か、遮熱性を重視するか、さらに、積雪などに備えた耐荷重 性の高いものが必要かなど、さまざまな機能面から選ぶことができます。
太陽光線をほどよく透過させながら、紫外線はほぼ100%カット。耐衝撃性にもすぐれ、火災に対しても高い防火性(DW認定)があります。
耐衝撃強度や採光性を保ちながら遮熱効果があり、暑い日の車内温度の上昇を抑えます(DW認定)。
遮光性と遮熱性にすぐれ、サビにも強いのが特徴。夏の強い日差しから車をガードします。
耐荷重性と遮熱性の高さが特徴で、積雪地に適しています。
太陽光線を透過させる波板です。
アルミと樹脂を複合させ、不燃認定(NM認定)を取得した屋根ふき材。
防火認定(DR認定)の繊維強化プラスチック(FRP)板です。
ポリカーボネート板 | 熱線遮断ポリカーボネート板 | 熱線遮断FRP板 | アルミ形材 | スチール折板 | ポリカーボネート折板 |
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屋根や雨樋に水がたまらないよう、また落ち葉やゴミなどの掃除がしやすい配慮をしています。
〈下記は、エフルージュグラン/エフルージュEX/エフルージュベーカグランの例です。〉
カーポートの屋根は、タイプによって異なります。各屋根勾配の目安は、以下の図をご参照ください。 また、アール形状の屋根の場合、曲線の半径などはカーポートのデザインやサイズによって異なります。
道路に接して玄関近くに設けられるカーポートは、車を守る機能だけでなく、エクステリアデザインの大切な要素にもなります。建物や外構の雰囲気に合うように、形や色、素材などを検討します。
建物やエクステリアとトータルにコーディネートすれば、一体感のある美しい空間ができあがります。
「リレーリア カーポート」でのコーディネート例
電動式のシャッターゲート「タウンゲートⅡ」を設置して建物の外装に合わせた仕上げを施せば、ラグジュアリーな空間が誕生します。
「タウンゲート Ⅱ・M型/エフルージュグラン」でのコーディネート例
住宅の外観は、住む方の個性に合せてさまざま。建物外観に大きく影響するカーポートも
住宅デザインに合せて選ぶと、全体的に統一感のとれた景観になります。
タテ・ヨコ・ナナメのシャープな直線が特徴のモダンスタイルには、フラットな屋根が特徴の「エフルージュ」シリーズがおすすめです。 シンプルでスタイリッシュな直線が建物と美しくマッチします。
落ち着きとフレンドリーな雰囲気が特徴のベーシックスタイルには、シンプルさが特徴の「レイナポートグラン」シリーズや「エフルージュ」シリーズがおすすめです。 飾らない佇まいが建物と調和します。
温かみのある素材や色調、曲線がエレガントさをつくる洋風スタイルの住宅には、優しい木調カラーが選べる「ガーデン倶楽部 スタンダードカーポート」や「イディオス」シリーズなどがおすすめです。 建物全体の色調と調和して、優しい雰囲気をつくります。
切妻や寄棟など大きな屋根が特徴の和風住宅には、フラットな屋根の「エフルージュ」シリーズや「リレーリア カーポート」をおすすめします。 カーポートの本体カラーを合わせて、調和のとれた外構になります。
カーポートは屋根付きのスペースですから、雨の日の物干し場や、ちょっとした作業場としても使えます。その際に、収納スペースやコンセントなどがあると便利です。こうした要望に応える、さまざまなオプション品が用意されています。
※カーポートによって設定は異なります。詳しくは、『ガーデンエクステリア総合カタログ』をご参照ください。